2012年07月17日

『妹よ』 南こうせつ 

『妹よ』

ふすま一枚隔てて今
小さな寝息をたててる妹よ
お前は夜が夜が明けると
雪のような花嫁衣裳を着るのか

妹よ
お前は器量が悪いのだから
俺はずい分心配していたんだ
あいつは俺の友達だから
たまには三人で酒でも飲もうや

妹よ
父が死に母が死にお前ひとり
お前ひとりだけが心の気がかり
明朝(アシタ)お前が出ていく前に
あの味噌汁の作り方を書いてゆけ

妹よ
あいつはとってもいい奴だから
どんなことがあっても我慢しなさい
そしてどうしても どうしても どうしても
だめだったら帰っておいで 妹よ…


テレビ画面では南こうせつが歌っている。
団塊世代にはなじみの喜多条忠作詞 南こうせつ作曲の楽曲「南こうせつとかぐや姫」『妹よ』。

1974年発売というから20代半ばからこれまで何度も耳にしていたはずなのにしっかり歌詞を聴くことなどなかった。何かしながらのバックグランドミュージックだったのだが、昨日しっかり聴き入った。
兄妹二人っきり。そんな二人で暮らしてきたお兄ちゃんが隣の部屋で寝む、明日嫁いで行ってしまう妹に思いを掛ける。

ずーと気にかけていたんだ。母さん代わりしてくれたのももうおわりだね、これからは、お前はお前の人生、幸せになれよ、頑張るんだぞ、時には旦那と一緒に飲もうな。だめならどうしてもダメなら戻っておいで。そのときは、俺が面倒見るから・・。この歌を聴きながら兄の心中を忖度する。潤んでしまう。

聴きなれたつもりの歌だったのに、『こんなにいい歌だったんだ』。そんな歌はまだまだあることだろう。

歌っていいなァー。。


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この記事へのコメント
「あの人の手紙」も聴いてみて下さい。
Posted by kei*****aya at 2012年08月16日 22:47
 
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