2011年11月26日

地位協定 運用改善に思う

今回はちょっと長くなるが記しておきたい。ご容赦下さい。

予てより理不尽との思いで一杯だった【日米地位協定】。25日の報道によれば、「日本で裁判可能に」運用改善とある。
いややっとの事で米軍属が日本国内で起こした日本人への事件事故の裁判が日本側にてできるようになったのか・。と思っていたら今回の合意ポイントは

①米軍属の公務中の事件事故は日米地位協定に基づき、米側に第一次裁判権があると確認。
②米側が軍属を刑事訴追しない場合、日本政府は日本側の裁判権行使に同意するよう米国政府に要請できる。
③米国政府は、被害者が死亡するか、命を脅かす障害や永続的な障害が残る場合、日本側の要請に好意的配慮を払う。
④米国政府は、それ以外の犯罪では、日本の裁判権行使の要請を充分考慮する。

よく読まなくとも
①第一次裁判権はやはり米側
②米側が訴追しない場合は要請できる 「米側が訴追しない場合」との条件付で米側優先。確実ではない。「こちらでしますから」と米側が言えばその後どのように処理しようが「米側の勝手」の域に入る。
③日本側の要請に好意的考慮を図る? 基地外の日本国域内での事件事故に、被害者側の国家が加害者側にお伺いを立て好意的考慮を図ってもら・・・・える「かも」しれない?
④充分考慮する・・・。考慮とは。

どうも喜びに値しない。

相も変わらない日米間の立場。人の命を奪って、事件を起こし、基地内に逃げ込み、治外法権。日本は手が出せない。容疑者は本国へ送還させてうやむや。
運用改善というこれからに注目しよう。

又、普天間問題解決への沖縄感情緩和策ととられても仕方ないこの時期なのだろうとも思う。


本ブログでは「地位協定」についてはいろんな記事中に触れてきた。
沖縄のマスコミも「普天間基地返還」に関わることにはこれでもかと燃え上がったしまうのに、永年日本国、及び日本国民をないがしろにし、屈辱の極みとして存在する「日米地位協定」についてはちょい出しするが燃えない。継続させない。不思議なことでもあるとも記した事がある。

地位協定ものの一つ
基地移設と地位協定



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