2012年10月20日

藤原道山 プレミアムアーカイブス 伝統芸能の若き獅子たち  

帰宅後最初はまず一杯のビールを身体に与える事が日課となっている。酒量が少ないとはいえ立派なアルコール依存症なのだといつぞやテレビで医者が言っていた。(この私に「立派な」などという形容詞がつくのはこれくらいのことだ)。

一杯の心地良さにまかせ日付の変わる前に床に着く。そのまま朝までゆっくり眠らせてくれることを期待するのだが、昨夜も深夜に目覚めてしまった。テレビのスイッチを入れる。たまたままたもや「プレミアムアーカイブス」、今回は「尺八の藤原道山」を「1時間半にわたって追う」と言っている。こりゃまずい。先の「鼓の家」の鼓同様尺八に日頃からとりわけ興味をもっているのではないが、こんなのに弱い。一時間半か・・・。もう眠入る事を諦めるしかない。

五線譜に音をとって作曲をし、演劇ともコラボする。尺八が広く国内外の音楽世界との関わりの中にあることを改めて知る。そこに取り組む30半ばの若者藤原道山の姿を午前3時半まで追う事となった。和楽の次代を担う世代がこのようにチャレンジする姿をあれこれで見かける昨今。
同世代、津軽三味線の上妻宏光とのセッションはこのドキュメンタリーのクライマックス。画面は終えた満足感に満ちた二人の表情をとらえる。互いは見合わせ、言葉は無いが「やったね!」と語っているように思えるいい表情を交し合う。そして道山がぼそっという「日本人でよかった」と。

やはり観終えると心地良い、嬉しくなる。寝付けず。

我が家のドラマー息子(ドラ息子などではない)はどんな音楽、どんな人と関わって行くことだろうと思ってみる。ドラムの単独リサイタル(いくつかの他ジャンルとの実験コラボも取り入れた)など積極的企画でドラム世界を広げるそんな思いを持つだろうか? それともメタルに執着邁進? いづれにせよ一度の人生。してみるがいい。




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